2014年4月1日火曜日

台湾の学生さんから大学以上のことを学び中


3月18日から、台湾の大学生数百人が、日本の国会にあたる「立法院」を占拠し、2週間が経ちます。シャワーも満足に浴びられず、固い立法院の床に寝袋で寝てまでして、台湾の学生は何を訴えているのでしょうか?

台湾の学生は「サービス貿易協定」という中国との貿易協定について、プロセスの不透明さ、協定のもたらす台湾社会の崩壊を心配して、立法院につめかけました。

私は時間のある限り、ニコニコ動画で生放送されている立法院の様子をドキドキしながら見ています。いつ、学生たちが台湾政府から暴力的に排除されてもおかしくないからです。しかし、現地では夜には音楽を演奏したり、食べているお弁当を見せてくれたり、学生たちは冷静に、平和的に、そして毅然とした態度で訴えを続けています。ときおり日本語や英語ができる人が状況の説明をしたりしてくれます。

ある日、神戸に留学していたという学生さんが(個人の意見として)「このサービス貿易協定は、中国人も台湾人もお金持ちは儲かるけど、貧乏な人はもっと困ることになるから反対です。日本の人もTPPのことについてもっと考えたほうがいいと思います」という旨を話しました。
「見守り」のつもりで見ていた私ですが、大学の授業で学んだことよりも重要なことを台湾の学生さんから教えられている気がします。

【参考】ニコニコ動画:台湾立法院(国会)を学生らが占拠 生中継 http://nico.ms/lv173117558